AI受注さん

AI-OCRの料金を注文書用途で比べる方法

AI-OCRの料金を注文書用途で比べる方法を解説。従量課金と定額の分岐、明細行の数え方、商品マスタ照合や確認作業まで含めて整理します。

「1枚40円なら安い」と見積もったのに、注文書を処理すると手作業が残る。読み取った品名を商品コードへ直す。単位を確かめ、Excelの列も並べる。そうした費用が入っていないことがあるからです。FAX受注の料金はOCRの単価だけでなく、出荷に使えるデータになるまでの範囲で比べます。

AI受注さんの公開価格は、月額15,000円(税別)〜、初期設定費80,000円(税別)〜です。初期設定費には帳票2種と取引先マスタ登録が含まれ、帳票の追加は1種30,000円。まず、この価格を受注担当の件数へ置き換えます。

FAX受注の整理に使える資料

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会計用AI-OCRの料金表を注文書に当てはめると外れる理由

首都圏の食品卸A社では、2026年から月495件の注文書を実運用で処理しています。毎日届くのは、手書きと印字が混在する実際の注文書です。処理する側から見ると、注文書は一枚を文字にするだけでは終わりません。

AI受注さんはFAXやメール添付の注文書を受け取り、OCR・AIで商品名や数量、取引先を読み取ります。さらに商品マスタ(品名とコードの対応表)と照合。運送会社の様式に合わせた出荷指示書をExcel出力します。料金を比べるときも、入口から出口まで、含まれる範囲をそろえる必要があります。

請求書や領収書は、日付や合計金額など、読み取る項目が決まっています。ところが注文書は明細行が増減し、取引先ごとに品名の書き方も違うからです。受注担当がページや明細を分解する必要はありません。注文書を送れば、こちらで読み取り範囲と概算を整理します。

注文書用途で料金を比べるときの3つの軸

見積書では、月額の横に次の三つを並べます。受注担当が複雑な計算をする表ではありません。必要なのは、注文書を数枚と月間件数。課金単位への換算と作業範囲の整理は、こちらで行います。

料金を比べる軸確認する契約・課金条件注文書件数への当てはめ方
従量課金と定額の分岐基本料金と従量単価。定額なら処理枠と超過時の扱い一件あたりの平均ページ数を掛け、月の受信箱で想像できる件数へ直す
明細行数のカウント方法一ページか、品名と数量が並ぶ一行か。再送や複数ページをどう数えるか月の注文件数と、よくある一件の明細数からこちらで概算する
商品マスタ照合が料金に含まれるか読み取った品名を商品コードへ合わせるところまで含むかOCR後に残る照合とExcel加工の時間まで含めて比べる

一件に二ページあるなら月500件は月1,000ページ、20営業日なら一日約25件で約50ページとなり、数字を出すたびに受信箱の件数へ戻すと繁忙日の量まで想像できます。

AI-OCRの料金体系は3つ|従量課金・月額定額・オンプレミス

料金体系は三つに大別できます。使った量で決まる従量課金、毎月の料金が決まる月額型、そして自社環境へ構築するオンプレミスです。30名規模の食品卸で、まず比較するのは従量課金と月額型でしょう。

従量課金は処理量が少ない段階や変動がある運用向け

従量課金は、ページや明細行など、使った分だけ増える方式です。少量から始めやすい一方、再送や訂正も一件として数えるのか。そこを見ないと、FAXの受信枚数と請求件数がずれます。

月額定額は継続的な処理量と予算を見通したい運用向け

月額型は、毎月の費用を見通しやすい反面、含まれる帳票種類や作業範囲の確認が要ります。AI受注さんの場合、初期設定費80,000円(税別)〜に帳票2種と取引先マスタ登録が含まれます。帳票追加は1種30,000円です。

オンプレミスは自社環境での管理を重視する運用向け

オンプレミスでは自社環境での構築と保守が必要で、特別な管理要件がなければ、30名規模の卸が最初の比較へ入れる必要はありません。

料金モデル別の比較表

料金モデル初期費用の考え方月額の考え方この仮定で安くなる範囲注意点
従量課金(1ページ40円と仮定)この比較には含めないページ数×40円月375ページ未満1件平均2ページなら月187件まで。20営業日で一日約9件
AI受注さん80,000円(税別)〜。帳票2種・取引先マスタ登録込み15,000円(税別)〜月375ページ以上公開価格の最低額と40円の仮定だけを比べた範囲。帳票追加は1種30,000円
オンプレミス要見積保守・運用費は要見積件数では判断しない自社環境で管理する特別な要件がある場合だけ検討

比較のために置く仮定は、この一か所だけです。従量課金を1ページ40円と仮定し、AI受注さんの公開月額15,000円(税別)〜と比べました。他社の実勢価格を示すものではありません。初期費用と機能範囲をそろえた比較でもありません。

AI-OCRの費用は何を単位に数えるかで変わる

「月500件」と伝えても、料金表がページ単位ならそのまま比較できません。注文書が平均2ページなら月1,000ページ。20営業日なら、一日約50ページです。明細行課金の場合は、商品名と数量が並ぶ行の数へ置き換えます。

定額にも処理枠と超過条件がある

月額型でも、帳票種類や処理量に条件が付くことがあります。受注担当が確かめるのは、普段の月と繁忙月の件数です。よくあるページ数や、取引先ごとの帳票も見ます。再送を何件として数えるかなど、契約上の確認はこちらで見積条件に落とします。

正確な集計がなくても始められます。FAXの受信箱から、通常月と多い月の件数が分かれば十分です。代表的な注文書を送っていただければ、平均ページ数と明細行はこちらで数えます。最初から十二か月分を表にまとめる必要はありません。

月間件数別に従量課金と定額を試算する

公開月額15,000円(税別)〜を、1ページ40円という仮定へ置き換えると、月375ページに相当します。1件平均2ページなら月約188件。20営業日なら一日約9件です。受信箱に一日10件以上あるなら、OCR単価だけでなく、月額型の処理範囲も比べる意味があります。

受信箱の量ページ数への換算40円なら15,000円との差
月100件(1日約5件)200ページ8,000円従量の仮定が7,000円低い
月約188件(1日約9件)375ページ15,000円この仮定で同額
月250件(1日約13件)500ページ20,000円AI受注さんの公開月額が5,000円低い

損益分岐は定額料金を従量単価で割る

15,000円を40円で割ると375ページです。ただし、ここで比べているのは金額だけ。AI受注さんは、商品マスタとの照合から出荷指示書のExcel出力まで扱います。従量サービスにも同じ作業が含まれるかを見なければ、最終的な負担は比べられません。

月間ページ数が増えると従量課金が上がり、一定の月額料金と交差する考え方を示した図
分岐点は月額を従量単価で割って読む。この記事の公開価格を使った比較では375ページ

なお、図中の750ページは、分岐グラフの読み方を示す既存図の目盛りです。一件平均2ページなら月375件で、一日約19件に当たります。実際の比較で使うのは、上の表にある375ページ、月約188件です。

通常月と繁忙月を年間費用で比較する

通常月だけで決めると、お中元や年末の増加を見落とします。受注担当に伝えていただくのは、普段の月と最も多い月のFAX件数です。こちらで平均ページ数を掛け、月ごとの処理量と年間の概算へ直します。

費用差と予算の読みやすさを分ける

従量課金は、少ない月の支払いを抑えやすい一方、繁忙月ほど上がります。月額型なら予算は読みやすくなりますが、対象帳票を追加する費用もあります。年間合計だけでは足りません。いちばん忙しい月にいくらになり、何件を処理できるかも並べます。

件数が増えたときに処理が止まるのか、それとも追加料金で続くのか。見積書で確認します。締め時間の直前に注文を扱えないと、安いプランでも現場には合いません。価格と一緒に、繁忙日の受信箱を処理し切れる条件を残します。

OCR料金以外に確認する四つの費用

月額が同じでも、運用開始までの設定と、読み取り後に残る作業で負担は変わります。注文書を送れば、次の四つを分けて見積もります。AI受注さん側が担う範囲と、受注担当に残る確認です。

  • 帳票ごとの読み取り設定
  • 商品名と商品コードを結ぶマスタ照合
  • 判別しにくい数量や商品候補の確認
  • 運送会社の様式に合わせた出荷指示書のExcel出力

確認作業をゼロとして計算しない

低画質のFAXや手書きの訂正、商品マスタにない品名は、人が確かめます。確認が1件2分なら、月500件で16時間40分です。仮に時間単価を2,000円と置くと、月33,333円ほど。月額だけでなく、確認時間も見積もりに入れます。

読み取りだけの料金と、商品マスタ照合からExcel出力までを含む料金は、そのまま並べられません。前者では、受注担当による品名の検索やコード付与、出荷用の列への移動が残るからです。見積書には「料金に含まれる作業」を文章で残します。

自社データで損益分岐を出す手順

受注担当に教えていただくのは、通常月と繁忙月のおおよその注文件数です。代表的な注文書と、現在の一件あたり入力時間も伺います。ページ数や明細行への換算、料金式への当てはめはこちらで行います。

  • 通常月と繁忙月の注文件数を伝える
  • よく届く注文書を2〜3種類送る
  • 一件の手入力にかかる時間をおおよそ伝える
  • 見積もりで月額、初期設定、帳票追加、残る確認時間を見る

小さく始める場合は対象帳票を固定する

最初は、注文が多い取引先の帳票を2種類ほど選びます。これで費用と残作業を見やすくなります。AI受注さんの初期設定費には帳票2種が含まれるため、公開価格の範囲とも合わせやすい始め方です。対象を増やすときは、帳票追加1種30,000円と、減らせる転記時間を比べます。

FAX受信から商品マスタ照合、Excel出力までを一続きで見ます。すると、どの転記が減るかが分かります。OCRの文字単価だけを比べても、品名の検索や出荷表へのコピーが残るかは見えません。

初期費用も含めて検討するときは、FAX受注で使える補助金の対象範囲も確認できます

AI-OCRの費用対効果を計算する

費用対効果も、こちらで概算できます。受注担当に見ていただくのは、現在の入力時間と導入後の確認時間が現実に合っているかどうか。計算式は次のとおりですが、表計算を作る必要はありません。

  • 月間の削減工数 = 現行の月間工数 − 導入後の月間工数
  • 月間の人件費削減額 = (現行の月間工数 − 導入後の月間工数)× 人件費単価
  • 月間の費用対効果 = 月間の人件費削減額 − AI-OCRの月額費用 − 月間の運用費用
  • 初期費用の回収期間 = 初期費用 ÷ 月間の費用対効果

たとえば現在5分で、導入後の確認が2分。月500件なら、月25時間の差です。仮に時間単価を2,000円と置くと、月50,000円相当になります。ここから月額と運用費を引けば、料金が仕事の変化に見合うか判断できます。

月額だけでなく運用後の見直し条件を決める

導入後に見るのは、毎月の処理件数と一件あたりの確認時間です。新しい取引先が増えたときは、帳票追加の費用と、その取引先で減る転記時間を比べ直します。契約時の想定から件数が変わっても、同じ計算へ戻れるようにしておきます。

導入しても、受注担当の仕事が全部なくなるわけではありません。FAXの品名と数量を一行ずつ入力する作業が、OCRの結果と商品候補を確認する作業へ変わります。手書きの訂正や判別しにくい数字は人が判断。定型的な転記は仕組みに渡します。

まず、自社の注文書で読み取り後に何が残るかを見てください。その結果と月の件数があれば、月額15,000円(税別)〜が自社に合うかを具体的に比べられます。

自社に近い注文書で、読み取りから商品照合までのサンプルを見る

月のFAX件数と一件の入力時間から、残る工数と費用の目安を計算する

月額、初期設定、帳票追加の公開価格をAI受注さんの料金欄で確認する

機能と自動化範囲を料金に結び付けて比べる

AI-OCRの価格を共有するときは、月額だけを表へ転記せず、その金額でどこまで進むかを横に書きます。同じ注文書一枚でも、文字を返すところまでと、商品コードを付けて基幹へ渡すところまででは、受注担当に残る時間が違うためです。

機能軸見積書で確かめる範囲料金と一緒に見る残作業
読取項目数得意先、注文日、納品日など固定項目を追加すると課金単位が変わるか対象外の欄を人が入力する件数と、一項目あたりの入力時間
明細行対応品名、数量、単位を一行として扱い、行数や複数ページで料金が増えるか行ずれの修正、ページ結合、明細追加にかかる時間
マスタ照合取引先の略称から正式商品コードを候補表示する機能まで含むか候補がない商品を検索し、別名を登録する件数
確認画面元画像との並列表示、低信頼項目の抽出、処理状態の共有を利用できるか全項目を見直すのか、注意項目だけを見るのか
CSV・API連携確認済みデータの出力、基幹の受付結果、エラー再送のどこまで含むか列の並べ替え、取込操作、エラー調査、二重登録の照合

機能が多いほど得とは限りません。自社で使わない項目や即時連携へ費用を掛けても、工数は減らないからです。逆に月額が上がっても、商品検索やCSV加工が消えるなら総負担は下がる場合があります。比較表には、機能の有無と担当者に残る分数を同じ行へ置きます。

自動化範囲の差を自社の件数で計算する

月間総負担は「月額費用+月間件数×導入後の一件あたり確認分数÷60×時間単価+月間例外件数×一件あたり調査分数÷60×時間単価」で置けます。仮に候補Aは確認が一件3分、候補Bは1分なら、差は「月間件数×2分」です。ここへ両者の月額差を入れれば、自動化を広げる追加費用が確認時間の削減に見合う境目を出せます。数字は自社の試用結果を使います。

月間件数をN件とします。現行の確認時間はT分、自動化後はt分、時間単価はW円です。このとき人件費の削減額は「N×(T−t)÷60×W」になります。この金額が追加の月額と運用費を上回るかを見ます。繁忙月はNを差し替えるだけ。机上の読取率より、受注担当が計測した分数が役立ちます。

API連携は利用料と基幹側の費用を分ける

API連携は、月額にAPI利用が含まれるのか、接続設定や呼び出し回数が別料金なのかを見積書で分けます。さらにOCR側の費用だけでは足りません。基幹側の受け口開発・認証設定・テスト環境・エラー監視・仕様変更時の保守が誰の見積もりに入るかも必要です。「API対応」の一言では総額を読めません。

既存のCSV取込で締め時間に間に合うなら、APIを使わない案も同じ条件で並べます。反対に、在庫引当や納期回答をすぐ返す必要があれば、APIの追加費用と、CSV待ちで発生している確認や連絡の時間を比べます。見積書には初期接続費・月額利用・従量部分・基幹改修・保守担当の五つを別欄で残すと、社内共有後も条件が混ざりません。

AI-OCRの費用に関するよくある質問

無料OCRで注文書は読めますか?
文字を取り出せる場合はありますが、品名と数量の行を保ち、商品コードへ合わせる作業まで含むとは限りません。実際の注文書を外部サービスへ送れるかも含め、利用規約と社内ルールを先に確かめてください。
注文書の明細行はどう数えられますか?
一枚や一ページではなく、商品名と数量が並ぶ一行を1明細として数える料金もあります。空欄、再送、訂正、複数ページをどう扱うかはサービスごとに異なるため、見積書で課金単位を確認します。
商品マスタ照合は料金に含まれますか?
含まれる範囲はサービスごとに違います。AI受注さんでは、初期設定費80,000円(税別)〜に帳票2種と取引先マスタ登録が含まれます。品名とコードの対応表を使った照合については、実際の注文書をお送りいただければ必要な設定と概算をこちらで整理します。

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